2013年01月29日
銀色の世界
車窓から眺める景色。
どこまでも続くなにもいない時が止まったような銀世界。
僕は、ただ一人黙りこくりいつまでも窓の外に視線を向けている。
どれくらい時が経ったのだろうか。
僕の心も外の雪と同じように冷たく白く溶けて行くような不思議な感覚をおぼえた。
寒い…
その時だった。
遠く雪原の上に、動く何かがいる。
目を細めてみると、なにやら黄色い毛をした生き物が、雪に鼻をつけながら歩いている。
キツネだ。
キツネは銀の世界を一人鼻をつけながら歩いている。
まるで春の香りを探しているかのようだ。
僕は自然と笑みがこぼれる。
少し、車内が暖かくなった気がした…
by ミー
なんの話?
Posted by ゆめんちゅ at
22:10
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